株式投資がややこしい理由の一つは税制がわかりにくいことです。厳密にいえば、株の税金は比較的シンプルですが、そもそもの税制がわかりにくい。まして、源泉徴収に慣れているサラリーマンは自身で納税する経験がないため、頭がクラクラしちゃう人が多いのでしょう。

証券会社に口座を開くとき、まずは一般口座か特定口座を選びます。これは特定口座一択です。特定口座とは、証券会社が取引の履歴や損益を計算してくれるサポート付の口座のこと。こちらを選ばない意味はありません。

特定口座を選ぶと、次の選択がまっています。源泉徴収をするか/しないかです。これは好き嫌いで決めるべきだと思います。簡単に違いを書いておきましょう。

源泉徴収とは、サラリーマンの給料と同じく、天引きで税金が引かれる仕組みです。つまり源泉徴収ありを選択すると、税金の納付などの事務作業はまったくやる必要がありません。特に気にせず売買をすればOKというわけです。

では、源泉徴収をしないとどうするか。いわゆる確定申告をします。確定申告期間は毎年2月15日から3月15日の約1ヵ月。この間に、損益を計算して、税務署やeTaxで所得税・住民税を納付しなければいけません。とても面倒ですがメリットもあります。

それは、源泉徴収なしの方が出金時期を遅らせることができることです。源泉徴収される場合は、取引時点で税金を納めなければいけません。株式の譲渡税は約20%ですから、そのぶん投資元本が少なくなります。しかし、源泉徴収しなければ、場合によっては約1年後に税金を収めれば良いわけですから、その期間は資金を回すことができる。

あとは、税金の支払手段を選ぶことができるのも、源泉徴収なし(自分で確定申告)のメリットかもしれません。所得税などの国税はクレジットカード決済に対応していますので、カード払いが可能です。

このように源泉徴収なしにはメリットもありますが、なにより確定申告という圧倒的な手間暇がかかります。この手間暇とメリットをよく考えて、最後は好き嫌いで選ぶのが良いかな、というのが私の考えです。ちなみに私は「なし」派ですので、自分で確定申告をしています。

そういえば、確定申告を自分ですると、税金に詳しくなるという副作用もあるかも知れませんね。